江戸時代の庶民の隠れた娯楽として、今のエロ本に相当するのが浮世絵師
の描く春画だったという説があります。
江戸時代の性風俗でもっとも有名なのは現代にもその名を残す吉原の遊郭
で、吉原の遊郭について記述した本は意外に多く、遊女たちの生活ぶりを
伝えるものから吉原で遊女と遊ぶためには幾ら必要だったのか、といった
葛飾北斎や喜多川歌麿など、有名な絵師が存在していた江戸時代でしたが
本来の浮世絵だけを描いて生活費を捻出するのは、なかなか大変なことで
あったようで、春画を描いて生活費を稼ぎ、芸術品・美術品である浮世絵
を描くための余裕を捻出したとされています。
続きを読む